50代女性
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私はこれまで約30年にわたって児童福祉施設で、子どもたちや母親など親たちのサポートに携わってきました。

定年まで続けたいと思っていた矢先、同居していた義理の母親の介護が必要になり、仕事をセーブせざるを得なくなりました。

最初は介護休業制度の利用で対応してみましたが、児童福祉の仕事に時間の猶予はありません。

親の介護の担い手も自分しかいない一方で、預けられた子どもたちの様子や相談にきていた親たち、児童虐待などの問題を抱える家庭のことが気になって仕方ありませんでした。

責任ある仕事であり、わずかな油断やちょっとの時間が取り返しのつかないトラブルに発展するリスクもあります。

自分の責任感の強さもあり、介護と両立させるのは難しいと判断しました。

義理の母親の介護を介護施設や訪問介護を利用する選択肢も考えましたが、福祉の仕事に携わってきたからこそ、家族の介護は自分の手で安心して行いたいという希望もありました。

 

たくさん悩んだ結果、責任ある児童福祉の仕事を満足いく状態で担うのは難しいと判断し、退職を決意しました。

介護との両立を決意

しばらく介護に専念していましたが、児童虐待死などのニュースを見る度に後ろ髪ひかれる思いを感じるなど、児童福祉への志が消えることはありませんでした。

そんな様子を見ていた同居の娘が、パート勤務から帰ってきたあと、数時間なら祖母を見ているので、仕事をしたらと言ってくれたのです。

娘は今子育て中で、9時から14時までのパート勤務をしていました。

とはいえ、14時以降に働ける児童福祉関連の仕事なんてあるのかと疑問にも思いました。

 

そんな折、近くに放課後等デイサービスの事業所がオープンすることを知り、またとないチャンスが巡ってきたと感じたものです。

放課後等デイサービスへの転職

放課後等デイサービスは発達障害をお持ちのお子さんなどを、学校の授業が終わってから働いている親が帰ってくるまでの時間お預かりし、土曜日や夏休みなど学校がお休みの際にお預かりして、共同生活や社会活動を通じて、社会性を身に付けさせ、自律的な行動ができるようにサポートする施設です。

自分のこれまでの経験も活かせますし、娘が自宅で介護が可能な平日の午後の時間や娘やその旦那、うちの主人なども仕事がない土曜日などの勤務になるので、家族に介護を任せて働くのに最適なワークスタイルでした。

当初は親の介護をしながら、仕事もするのは大変かと思っていたのですが、児童福祉施設と異なり、フルタイム勤務ではなく、1日数時間の勤務でしたので、無理なくこなせました。

児童福祉施設ほど大きな問題を抱える利用者もおらず、精神的な負担からも緩和されます。

また、離職した児童福祉施設ではベテラン職員としての重責も担っていましたが、新たな転職先では年齢は上でも新米なので、その道に精通した一回り下の保育士や看護師、元幼稚園教員などの指導やフォローのもとで働けるので、肩の力も入らず、子どもたちとの交流を楽しみながら働けるようになったのです。

介護にもよい影響が

介護だけをしていたときの私は、娘に言わせると心に余裕がないように見え、働いていたときのイキイキとした感じが失われていたといいます。

児童福祉の仕事をしている私に誇りを感じていたという娘の後押しもあって、放課後等デイサービスの仕事に転職、職場復帰を果たしたことで、これからの生きがいができたように感じています。

介護している親がいつか亡くなるのは、避けられない現実です。

 

ですが、私の人生はまだその先も続くことになります。

 

介護の責任がなくなり、何も役割が残らず、寂しい人生の後半を送るより、子どもたちの笑顔に囲まれる仕事があることが生きがいになりました。

転職して仕事を復活させたことで、介護もよりイキイキと使命感を持って行えるようになったのです。

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